どんなものにもテクニックや方法論、先人たちが残してくれた知恵というものがあります。
それは本当にとても素晴らしいことです。
こういう風にやると上手くいく。
こんなイメージをすると出来る。
そんな知恵や情報が現代ではたくさん流れているのだから活用しない手はありません。
その情報やテクニックによって自分が試行錯誤しなければいけないところを教えてくれるのでとても良いヒントとして自分の道しるべになってくれるでしょう。
しかし方法やテクニックは手段であって、それをやったからといって確実に良い結果が出るわけではありません。
方法やテクニックというのは先人たちが成功した結果、後で思い返せばこうやったら成功したという後付けの情報です。
もちろんそれは大切なことなのですが、それを鵜呑みにしてひたすら頑張ったからといって成功するかは分からないですし、人それぞれなのです。
今回はテクニックは結果論というテーマでお話しします。
テクニックや方法論は後付けにしか過ぎない
テクニックや方法論というのは、極論で言えば後付けにしかなりません。
もし自分が人に何かを教えようと思う時に、何をイメージしながら教えるかというとそれは先輩に教わった通りに教えるか、もしくは自分がこうやったら上手く出来たというような結果的に上手くいった方法を教えることになります。
それは当然です。
上手くいかなかった方法を教えるのは、教えて欲しいと思った人に失礼なことですし嘘を教えることになってしまいます。
しかしあなたは、その教えた一つのことをひたすらやってきたのでしょうか。
多分違います。
もっとたくさんのことをやってきて、その結果その一つのことをきっかけに上手く出来るようになったのでしょう。
上手くいくためには一つのことをひたすらやれば良いというものではないのです。
試行錯誤しながら色んな事をやりながら挑戦していってその結果、蓄積した経験によって結果が出たはずです。
ですからテクニックというのは一つのきっかけでしかないのです。
そのテクニックだけをやっていれば結果が出るというものを自分が教えることは出来ないわけですから、単純に人から教わるテクニックもそれだけやれば良いというものはないのです。
上手くいくかいかないかは人それぞれ
テクニックや上手くいく方法というのは、出来る人が噛み砕いて人に説明するとしたらこんな風に説明するというだけであって、それを一生懸命やれば必ず上手くいくというものではありません。
人には向き不向きがありますし、人によって上手くいく手段や方法も変わってきます。
それにその教えてくれた人が成功した時代とこれから自分が挑戦する時代では全く違うかもしれません。
時代は常に移り変わっているわけですから、その時代に合った方法をしなければ成功することは出来ません。
それに自分にあったものを行動して、自分にあったやり方をしなければ結果はついてきません。
自分の得意な部分を生かしてチャレンジしていくことが大切なのです。
苦手な部分で勝負してもなかなか結果なんて出ないのです。
自分のことは最後は自分にしかわかりません。
なので結局は自分で自分にあったものを見つけるしかないのです。
もちろん人のやり方を参考にすることはとても良いことです。
何故なら、自分にはない知識を手に入れることが出来るからです。
自分には思いつかないような方法を人から聞くことが出来ます。それはとても財産になります。
なので人に教えてもらうことは良いことですが、そのテクニックをやれば良いというように盲目的に信じるだけでは良い結果には繋がらないのです。
テクニックを鵜呑みにしてはいけない理由
テクニックを鵜呑みにしても良い結果が現れないというのも鵜呑みにしてはいけない理由の一つですが、もう一つ鵜呑みにしてはいけない理由があります。
それは、
盲目的に信じてやっても自分の糧になりにくいからです。
テクニックを試してみてそれでも全然ダメだったとします。
「なんだこのテクニックは嘘じゃないか」
「このテクニックはダメだったから違うのを試そう」
そう感じてしまうでしょう。
それがいけないところです。
何がいけないかというと、
自分の失敗をテクニックのせいにしてしまうのです。
そうなってしまうと、自分のやり方や自分の意識が足りたいかも知れないのに自分以外のせいにしてしまうことで、自分の経験として蓄積されないのです。
もしかしたらテクニックは正しいのに自分のやり方と理解の仕方が間違っているかも知れません。
もう少し続けていたら上手くいったかも知れません。
それは分からないのです。
鵜呑みにして自分の力で考えてみること。
そしてどうしてダメだったのかという理由を自分で探して考えてみることが何よりも重要なのです。
その考える力というのが成功するための近道であり、経験として自分のことを助けてくれる力になってくれるのです。
テクニックは「鵜呑み」ではなく「参考」にしよう
テクニック否定をしてきましたが、だからと言って学ぶことが正しいわけではありません。
テクニックや先人たちの知恵を取り入れることはとても大切なことです。
ではどうすれば良いのかというと、
テクニックを「鵜呑み」にするのではなくて、「参考」にすれば良いのです。
どうしても鵜呑みにしてしまうと、失敗した時にテクニックのせいにしてしまいます。
しかし本当の原因というのは基本的に自分自身にあります。
責任転換せずに自分がどうして失敗したのかを試行錯誤する力があるのであれば、テクニックはどんどん学ぶべきなのです。
どうしてテクニックを学ぶと良いのかというと、
自分自身で考えるだけでは絶対に挑戦しないことにも挑戦することが出来るからです。
一人で考えているだけでは堂々巡りになってしまって、全然前に進めないということがあります。
しかしテクニックを学ぶことで、自分では思いつきもしなかったことがすぐに知ることが出来ます。
そしてそのテクニックを試してみることで、自分の経験として蓄積していきます。
その経験の蓄積が成功するためには重要な鍵となってくるのです。
私のおすすめの方法は、
自分の考えをどんどん試してみてそれでもダメだったり、行き詰まってしまった時にテクニックを試してみることです。
自分で試行錯誤をして、自分ではもう無理と思った時にテクニックを試してみると一気に道が開けるかも知れません。
テクニックはそういう風に自分のサポート役として使っていくととても大きな効果を発揮してくれるのです。
テクニックを主軸にしたり、鵜呑みにしてしまうとなかなか結果は出ないものです。
鵜呑みにするのと参考にするのを履き違えてはいけないのです。
自分で試行錯誤するしかない
どんなに優れた人が言っている成功方法でも、鵜呑みにして一生懸命練習してもそれが確実に結果に繋がるかはわからないということです。
最後は自分でいろんなことを試行錯誤して自分なりの結果を見つけることが何よりも大切になってきます。
自分のことは自分にしか分かりませんし、一番自分を助けてくれるのは自分がやってきた経験です。
情報はあくまでも情報、自分のサポートをしてくれるものであって、自分を助けるのは自分しかいないのです。
自分が試してきたことや経験してきたことは全てが自分の糧になります。
私がこうやっても上手くいかなかった。
こういう風に挑戦したけどダメだった。
そういう失敗した経験も大きな糧になります。
全く失敗していない人は、これから色々試行錯誤してたくさんの失敗を繰り返しながら成功する方法を導き出していかなければいけないのです。
しかしたくさんの経験をしてきた人は、成功する方法が分からなくてもどうすれば失敗するのかくらいは分かります。
それはとても重要なことです。
それだけ選択肢が狭まっているわけですから、全く経験のない人からすれば大きなアドバンテージです。
それに失敗してきたことと他の失敗してきたことを掛け合わせて新しいものを自分で作ればまた結果は変わってきたりします。
どんなことでも自分が良いと思ってやってきたことは全て無駄にはなりません。
ですから方法にとらわれるよりもたくさんのことを実践して試して失敗を繰り返して試行錯誤することが成功への近道なんだと私は思いました。
あとがき
テクニックを学んだり人に教えてもらうことはとても大切なことです。
やはり自分の価値観や考え方だけでは見えない部分や、絶対に辿り着けないような知識があるかも知れません。
自分の価値観の中だけになってしまいますので、自分では思い付かないことも教えてもらうことが出来ればとても早く自分が成長することができます。
しかしテクニックというのはその人が成功した方法を結果的に噛み砕いて、そして切り取って言えばその方法があったから成功したというものです。
その人だから成功した結果論なのです。
その成功した人はもっと他の努力もしているでしょうし、試行錯誤もしているはずです。
そのように全てのことが噛み合って成功したのかも知れないしそれは分からないのです。
それに人には向き不向きがあるので同じことをしたからといってうまくいくものでもありません。
ですから同じことをすれば必ず成功するというものではないことは頭に入れておきましょう。
方法やテクニックは結果論です。
とても参考にはなりますが、鵜呑みにするのはまた別の話です。
成功するためにはテクニックや方法論ではなくて一番大切なことは、
「自分自身で考える力、試行錯誤する力」なのです。
テクニックを試してみて、
どうして失敗してしまったのか。
ではどうすれば上手くいくのか。
そういうものを自分の力で考えていくことで少しづつ成功へと近づいていくのです。
自分にとって新しい気付きがあったり、自分にとって為になるもの取り入れて、情報を鵜呑みにするのではなく参考にして色々チャレンジしていきましょう。