よく火事場の馬鹿力と言われることがあります。
ピンチになると普段出せないような力を発揮することが出来る人間の能力です。
それは身の危険を感じた時に、自分の身を守るための動物的な本能だとも言われています。
しかし現代ではなかなか身の危険を感じることというのはほとんどなく、火事場の馬鹿力を発揮するタイミングというのはなかなかないでしょう。
それでも人間は追い込まれたら今までにないような力を発揮したり、普通だったら出来ないようなことも出来てしまったりします。
今回は、そういうことがなぜ起こるのかを理論的に説明していきたいと思います。
人間はどうしたら本領発揮(火事場の馬鹿力)をすることが出来るのか
先ほど言いましたように、ピンチになると本来の力を発揮することが出来るようになるのが火事場の馬鹿力です。
じゃあそれがどうして起こるのかというと、目的が明確で迷いがなく、手段を選ばないからです。
それはピンチな時ととても似たような状況なのです。
危ないから逃げなければいけない(明確な目的)
そして、人に迷惑をかけてはいけないから逃げるのはやめようとはならない(手段を選ばない)
別の言い方をすれば、「こだわりがない」と言った方が正しいでしょう。
ピンチな時に「あれは嫌だこれは嫌だと」と選択肢を選ぶことはありません。
今の自分に出来ることを精一杯やるしかないというように、選ぶのではなく手段を見つけることで苦難を乗り越えます。
それが火事場の馬鹿力を発揮させる為にはとても必要な要素だということなのです。
現代で本来の力を発揮させるために必要な考え方
火事場の馬鹿力は現代ではなかなか発揮するタイミングがないというお話をしましたが、これは現代でも同じような状況を起こすことは出来ますし、そう言った状況を自ら作り出して結果を出している人もたくさんいます。
よく、「自分は絶対に結果を出さなければいけないんだ」と心に決めて頑張る人がいるでしょう。
それは、明確な目的を作って迷いのない状況を作っているのです。
そして、期間を決めれば更にこだわってはいられない状況になり、完全に火事場の馬鹿力と同じ状況になるのです。
よく借金で首が回らなくなってから一気に収入が増えて、全て完済することが出来たという人もいます。
それは、借金を返済する期限が決まっていて、ピンチな状況で、目的も借金を返済するという明確な目的があるからこそ起こる火事場の馬鹿力の状態なのです。
もちろん自分のペースでやりたいと思う気持ちは出てくるでしょうし、こだわりを持ってやりたいという気持ちもあるでしょうが、
もし本当に達成したい目的や目標があるのなら、
そうやって自分を追い込んで自分の力を最大限に発揮出来るような環境を作り出すことで、目標を達成する時間はかなり短縮することが出来ますし、普通にやっていくよりも達成出来る可能性は驚異的なほどに差があるでしょう。
結論:本来の力を発揮する(火事場の馬鹿力)には条件があり、その条件を作り出せば自分で自分の力を最大限まで発揮することが出来る
誰も自分からピンチな状況を作り出すというのは好きではないと思いますが、そういう状況を作れば作るほど本当の力を発揮することが出来るのは事実です。
私も競輪選手時代の先輩によく言われたのが、
「レースに勝ちたいと思うのなら高級車でも買って支払いに追われるような状況を作り出せば頑張らなきゃいけないし自然と勝てるようなる」と言われました。
競輪選手として強い人は、そうやって自分のメンタルをコントロールをするのが上手い人が多いんだなと思いました。
- 目的が明確で迷いがない
- 結果を出すためにこだわりがない、手段を選ばない
- 時間がなく今すぐに頑張らないといけない
この条件が揃った時に人間というのは本来の力を発揮出来るということなのです。
自分でその状況を作り出すのは大変かもしれませんが、絶対に叶えたい目標があるのなら、是非自分で作り出して頑張っていくことをお勧めします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。