人は無い物ねだりが好きです。
いつも欲求は無い物ねだりの方向へ向いています。
恋人がいないと恋人が欲しいと言う。
そして恋人が出来れば今度は自由が欲しいと言う。
刺激のある生活を続けているとゆっくりしたいと思う。
そして毎日何もない生活を送っていると何か楽しいことはないかなと思う。
そうやって人の欲求というのは、今自分の立場ではないものに向かって欲しいと願う。
逆に言えば、
今欲しいと思っているものとは逆の欲求は手に入れていると言うことです。
休みたいと思うのならそれだけいつも行動していると言うことですし、
もっと何かに挑戦したいということはそれだけ休めていてエネルギーに満ち溢れているということです。
そうやって人は心が満たされると自然と逆の方向の欲求を手に入れたくなるものです。
それは永遠に終わることはありません。
ずっと逆の欲求を求めて生きていくのは、人の欲求が亡くならない限りなくなりません。
人はずっと無い物ねだりをし続けて生きていくのです。
しかしある程度無い物ねだりを止める方法があります。
自分の求めているものが分かっていれば無い物ねだりはなくなる
それは自分の欲しいものや求めているものが明確に分かっていることです。
自分がゆったりとした生活を求めているのだとしたら、それが前からの夢だったのだとしたら手に入れたときに幸せを感じます。
それが続くとどうしても無い物ねだりが始まります。
時が経てばそれに慣れてしまうので今度は刺激を求めますがその時に、
「これは自分が求めていたものだから」
という気持ちがあれば無い物ねだりが起きても今の自分に幸せを感じることができます。
そうやって無い物ねだりのスパイラルから解放させるのです。
もちろん無い物ねだりの欲求自体が消えることはありません。
どんなに望んだものでも逆の欲求を求めてしまうのは止める事は出来ません。
しかしその感情が生まれたとしても、今の自分に満足していれば無い物ねだりはなくなります。
今の自分に満足するということを知れば無い物ねだりはなくなるのです。
常に前を向いていれば無い物ねだりはなくなる
無い物ねだりというのは、
ある意味自分の本当に求めているものが分かっていないから起こるものでもあります。
自分が欲しいものが分かっていればそこに向かって行動していくだけなので、無い物ねだりも何もありません。
自分が欲しいものを求めているので迷う事はありません。
自分の欲しいものが分かっていないと、あれも欲しいしこれも欲しいとなってしまうのです。
それは、
子供があれこれいろんなおもちゃを見たら欲しいと言うのと同じです。
自分の持っていないものを見てしまうと欲しくなってしまうのは、大人も子供も同じ事です。
そうやって無い物ねだりの心が起こってしまうのです。
しかし、
自分の求めているものが明確に分かっていてそこに向かっているのだとしたら、そのもの以外が欲しいとは思いづらいです。
自分の求めているものに向かっている間は無い物ねだりの感情は湧いてこないのです。
無い物ねだりが起きてしまう理由
実際には、
何か求めているものに向かっていくというのはそれも無い物ねだりと言ってしまえばそうです。
何かに向かっているという事はそれだけ欲しいものに向かって行動しているのですから、それは自分にないものを欲しいと思っているのです。
結論を言ってしまえば、
無い物ねだりの欲求はやはり止まる事はないのです。
しかしあれも欲しいこれも欲しいと、目移りしてしまうのは防ぐ事ができます。
そのためには自分の欲しいものを明確にする事で目移りは無くなります。
人間は欲求がなくなる事はありません。
だから辛い気持ちになるわけですしだから面白いのです。
ないものばかりを求めるのではなく、
今の自分の持っているものに目を向けてみましょう。
実際にはないものよりもあるものの方が多いのです。
無い物ねだりはないものに目を向けているから起こるものなのです。
ですから自分が持っているものに目を向けていれば、それだけ目移りする事は無くなります。
あとがき
ないものばかりに目を向ける事は簡単ですし、人間の癖みたいなものです。
人間の欲というのはそれだけ尽きることのないものです。
あるものだってたくさんあるのに、
それでもまだないものに目を向けてしまうのです。
そうやって人は欲に溺れてしまうのです。
実際にはあるものはたくさんあるのですから、あるものに目を向けていくことで自分の人生が充実したものになるでしょう。