瞑想という言葉は知っている人はいるでしょう。
しかし実際にやってみたり、やり方を知っている人ってあまり多く無いでしょう。
「瞑想って何も考えないようにするやつでしょう」
「何も考えないってすごい難しくて疲れちゃう」
「瞑想ってすごい辛くて我慢するやるでしょう」
「坐禅を組むだけでも疲れて集中できない」
そんな風に思っている人が多いでしょう。しかし瞑想というのは決して辛いものではありません。
むしろリラックスをするために行うものなのです。
今回は瞑想のやり方について説明したいと思います。
瞑想によって得られる効果
「瞑想ってすごい感覚が鋭くなるもの」
「瞑想をすれば悟りが開ける」
というように瞑想は何と無く良いものという風に思われています。
それも間違いではありませんが、瞑想はとても良い効果がたくさんあるのです。
瞑想の効果がどんなものがあるのかをご説明したいと思います。
大きなリラックス効果
瞑想を行っていると、どんどん感覚が自分の中に入っていって周りのことが気にならなくなり、ふわふわした気持ちになります。
それは、他のことが何も気にならずに自分の想像以外に何も無いという状態なので、とても気持ちが良いものです。
一度そのような深い瞑想に入ることが出来ると、「またあの感覚を味わいたい」と思い、瞑想にハマってしまう人もいるでしょう。
それくらい深い瞑想というのは、大きなリラックス効果があり気持ち良いものなのです。
一度非現実的な空間へ行く感覚があるので、映画を観た時のようなリラックス感があるでしょう。
自分の本心(潜在意識)を知ることが出来る
瞑想というのは自分の心との対話でもあります。
普段は様々なことを考えているので、自分の素直な心や本心と対話することはありません。
自分の頭ばかりであれこれ考えてしまうからです。
しかし瞑想というのは外部からの情報を遮断し、自分の心を表に出します。
そしてリラックス状態になることで自分の思考ではなく自分の中から、「色んなイメージが湧き出てくる」という感覚になります。
それが自分の心との対話です。
そのイメージは自分の潜在意識が思っていることや感じていることなので、それを知ることは自分の本心を知ることと同じことです。
自分の考えていることと違うことがたくさんあるので新しい発見と気付きがあるでしょう。
頭の中がクリアになる
普段はいろんなことを頭の中で考えながら生活していますが、瞑想では外部の情報がなくなり、あれこれ自分では考えなくなります。
それによって自分の思考がクリアになり、とても頭の中が楽になるように感じます。
普段どれだけ色々なことを考えているのかがよく分かるかも知れません。
たまにそうやって思考をしない時間を作ることで頭がクリアになり、その後の頭の働きが全然違ってくるでしょう。
頭の回転が早くなる
普段、人間は脳をフル回転させています。
なので脳が疲れてしまって回転や働きが遅くなり、集中力が下がっています。
瞑想はそんな思考を休めさせてくれて、潜在意識(脳の奥深く)を使うことが出来ます。
そうすることで、普段使っている脳を休めることが出来るので瞑想が終わった後は、とても集中力が高くなり思考が早くなります。
それだけ脳は疲労しているのです。
その脳を回復させてあげることで頭の回転が早くなります。
悟りへと近づく
悟りを目指すために瞑想をする人は多いのではないでしょうか。
確かに瞑想によって悟りへと近づく事が出来ます。
それはどうしてかというと、
悟りを得るということは自分の心を知るという事だからです。
自分の本心を知る事で悟りを得る事が出来るのです。
結局自分の人生の答えというのは自分にしかわかりません。
なぜなら、人生というのは何が起きたかではなく自分がどう感じたのかの方が重要で、自分が感じた事の方が自分にとっては重要だからです。
極端な話、
自分が足が痛いと言って病院へ行ったとします。
その結果「何も問題がありません」と言われたら、
「そっか、何も問題ないなら大丈夫だ」と思えるでしょうか。
実際に痛いのならそれは治ったわけではないでしょう。
ですから自分の痛みや自分の気持ちというのは自分にしか分からないのです。
その感じている原因やどうしてそういうことを感じているのかを知ることこそ悟りなのです。
ですから瞑想によって自分の心を知り、悟りを開くことが出来るのです。
瞑想の正しい方法
次に瞑想のやり方についてご説明します。
瞑想というのは簡単にいうと、自分の普段考えているような思考をしないで、潜在意識(心の深いところ)を引き出すようなイメージです。
リラックスして気持ちを落ち着かせてあげる事が大切になってくるので、一つ一つ焦らずやっていきましょう。
瞑想の方法を順番に書いていきたいと思います。
1.楽な体勢を見つける
まずは瞑想をするために楽な体勢を探します。
瞑想に必要なのは、外部の情報をシャットアウトすることです。
自分の体の存在を忘れるくらいに瞑想に集中したいので、何も意識しなくても良いような楽な体勢をとりましょう。
座禅の形でも良いですし、それが出来なければあぐらでも構いません。
寝転がっても良いですし、椅子に座っても良いです。
体勢にこだわる必要はありません。何よりも楽な体勢を取る事が重要です。
2.深呼吸をしてリラックスする
体勢が決まったら深呼吸をしましょう。
深呼吸は鼻から息を吸って口から吐くということを繰り返しましょう。
秒数などは気にしないで回数もあまり気にしないでください。
リラックス出来たと思ったらゆっくり目を閉じてください。
大体目安としては10回〜15回くらい深呼吸をしましょう。しかしそれを気にする必要はありません。自分が良いと思ったら目を閉じてリラックスしましょう。
3.リラックス出来たと思ったらゆっくり目を閉じる
深呼吸が終わりリラックス出来たらゆっくり目を閉じましょう。
そしてそのリラックスした状態を楽しみましょう。
何も考える必要はありません。
リラックスした状態を確認しながら今の状態を楽しめば良いのです。
身体の力を抜いて楽な気持ちを楽しみましょう。
リラックス出来るのなら目を閉じなくても構いません。
しかし目に意識を持っていくとどうしても体が緊張してしまうので、開けるとしても半目くらいが良いでしょう。
4.自分のイメージに身をまかせる
リラックスしている状態を楽しんでいるといろんなイメージが湧いてくると思います。
そのイメージは自分で考えてしまってる思考かもしれませんが、そんなことを気にする必要はありません。
形にとらわれたり、思考を消そうと思わないでください。
思考は止めようと思っても止められるものではありません。
とにかく瞑想をしているときはリラックスしましょう。
どうしても雑念が湧いてきてしまうのなら、どうやったらリラックス出来るのかに集中しましょう。
人間というのは何も考えないのは難しいけれど、一つに集中することなら出来たりします。
極力思考を減らしたいので、まずは一つのことに集中してみましょう。
5.イメージが全くなくなる瞬間がある
一つのことに集中していると、思考がなくなって完全に解放される瞬間があります。
それが真の瞑想状態です。
そこには何もなく、ただ今があるだけで何も考えていません。
そういう状態になっても何もする必要はありません。
ただ楽しみましょう。
イメージが消えなくても良いですし、イメージが消えても喜ぶ必要はありません。
ただ瞑想をしていることに、そしてそのイメージを楽しめば良いのです。
6.瞑想を終える
瞑想をしていると、ふと我に帰ったり、「もういいかな」と思うときがあります。
そう思った時が終わる時です。
そこもあまり気にする必要はありません。
瞑想初心者は集中することに慣れていないので、15分程度から始めて少しづつ時間を延ばしていくと良いでしょう。
瞑想が終わったら、ゆっくり目を開けて瞑想の余韻に浸りましょう。
それが終わったらゆっくり生活に戻るようにしましょう。
瞑想が出来ている時の感覚
瞑想の正解がどんなものなのか分からない人は多いのではないでしょうか。
とりあえず瞑想を試してみても、本当に出来ているのか不安だと思います。
瞑想が正しく出来ている時というのは、
何か考え事をしている感覚とは違います。
自分の頭の中で何かを考えているのではなく、何かを感じているという感覚に近いです。
人間というのは考え事をしていると「感じること」が難しいのです。
頭の中に意識がいってしまって、今という現実を感じることが出来ないのです。
その今という時間を感じることが瞑想の目的です。
出来ている時の感覚というのは、
とてもネガティブな状態でもなくポジティブな状態でもありません。
すごく頭の中がクリアで何も考えていない状態。
お風呂に入った時のように全身の力が抜けて、今の感覚に酔いしれているような感覚になればそれは瞑想が出来ている感覚です。
瞑想が出来ていると、
余計なことを考えなくて済むのでとても心も体も軽く感じるでしょう。
瞑想は形にとらわれなくて良い
瞑想の形にとらわれる人が多いです。
「こうやってやらなければ瞑想じゃない」
「ちゃんとやらないと瞑想は意味がない」
そう思っている人が多いように思えます。
しかし実際瞑想で大事なことは、
どんな風に瞑想するのではなく、瞑想で何を得たのかということの方が大切です。
瞑想はリラックス効果もありますので、疲労回復や精神的なリセットにはとても効果的です。
他にも、自分の心を知って気付きを得たり、悟りに向かっていくために瞑想する人もいるでしょう。
そう言った目的のために瞑想することが大切なのであって、瞑想をどんな風にするのかは重要ではないのです。
そこをしっかりと理解した上で瞑想を楽しんで欲しいなと思います。
瞑想をする時に意識すること
瞑想をする時の注意点は、あれこれ考えないようにしましょう。
そして、リラックスすることを心がけましょう。
瞑想は辛いものでも苦しいものでも、修行でもありません。
リラックスして楽しみましょう。
そうすることで潜在意識が開花されて、深い瞑想に入る事ができます。
イメージが消えなかったり、うまく瞑想が出来なくても気にする事はありません。
最初はうまく出来なくて当然ですし、深い瞑想をする事が目的ではありません。
瞑想をしてリラックスする事が大切なのです。
深い瞑想はその結果でしかありません。
そこを目指していてはなかなか深い瞑想にはなりにくくなってしまいます。
とにかく楽しむ事が大切なのです。
何も考えないようにしようとしない
何も考えないで頭の中を空っぽにすることが瞑想の目的というイメージがあるでしょう。
しかし何も考えないということを意識してしまうとどうしても考えてしまうものです。
確かに瞑想が出来た状態というのは、言葉で表すと「何も考えていない状態」なのですが、それを意識してやろうとしても出来ないものです。
ですから、
瞑想=何も考えない
というイメージを捨てましょう。
瞑想はもっと、自由なものであり感覚的なものです。
何も考えないというよりかは何も考えが浮かんでこない状況を作る感じといった方が近いかもしれません。
何か考えるということをやりたくないくらいにリラックスしている状態を作ることが出来れば、瞑想している状態に自然となるでしょう。
あとがき
瞑想というのは、普段の生活で行う事はないでしょうし、馴染みのあることではないでしょう。
しかし必要なものなどは何もなく、家で一人でいつでも行う事ができます。
それに瞑想をやる事はとても自分にとって良いことばかりです。
もし興味があるのならとりあえず形にとらわれずにやってみましょう。
あれこれ考えずにとにかく楽しみましょう。
きっと普段の生活でどれだけいろんなことを考えているかがわかるはずです。
どれだけ雑念が浮かんできているかに気付くはずです。
瞑想によって新しい気付きと味わったことのないような感覚、そして本当のリラックスを体感しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。