人のせいにしたくなる気持ちは誰にでもあると思います。
自分は悪くないと思うことももちろんあるでしょう。
それは誰もがみんな自分が悪いと思ってやる人はいないからです。
みんな自分が正しいと思って行動しているはずです。
自分が幸福になるために行動しているはずだからです。
自分は良かれと思って行動した結果、何か自分に都合の悪い事が起きたら自分以外の他の誰かが悪いと思うのは自然な考え方でしょう。
だからと言って他人のせいにしているだけでは何も根本的な問題解決にはなりません。
全ての行動も結果も全て、自分のせい(自分の責任)だと思って行動することが人生においては最も大切な考え方なのです。
他人は自分の思い通りになんて行動してくれない、自分自身ですら思い通りにはならない
何か自分にとって都合の悪い事が起きてしまうとどうしても人のせいにしたくなります。
「私は悪くない、あいつがこんなこと言ったからこうなったんだ」「俺じゃなくてあいつがやったことなんだ」
そうやって人のせいにしたくなるものです。
ですがそもそも全ての人が自分の思い通りの行動をするわけではありませんし、思い通りの行動なんてしてくれる方が稀です。
自分自身以外、いや、自分自身ですら思い通りにならないと思って行動する方が健全です。
「自分の思い通りになるものだ」と思い込んでいるから、その思いとは別の方向へと進んでしまうと人のせいにしてしまうのです。
そもそも思い通りにならないものですし、そんな時にも対処出来るようにしておくことが人生においては大切なことなのです。
どんなに自分が悪くなくても自分にも問題は確実に存在している
誰でも人のせいにしたくなる時はあります。
自分にも落ち度がある場合もありますが、全く自分には責任がないのに自分が損をしてしまうこともあるでしょう。
そうなってしまうと本当にイライラしたり、悩み込んでしまいます。
ですが仮に自分のせいではなくても、自分がなぜそういう状況に陥ったのかを考える必要はあります。
失敗してしまったのには何かしらの原因があるからです。
一見すれば他人のせいだと思ってしまう問題でも、その失敗のきっかけは自分にあることだってあるのです。
どんなに全く自分が悪くないとしても、自分に都合が悪い事が起きたのは事実です。
それは自分が悪いとか悪くないとはそういうことは関係なく、単純に自分に不利益な事が起きてしまったのですから今後はそうならないように対処していく必要があるのです。
そうしないと今後も同じように失敗を繰り返し、また人のせいにして終わりという人生になってしまうのです。
何度も人のせいにするような結果が訪れたのだとしたら、どんなに他人が悪かったとしても自分にも何かしらの問題があると言って良いでしょう。
それでも自分には絶対に落ち度がないというのなら、人を勝手に信用していること自体が間違っているのです。
信用してはいけない人を信用しているから失敗している可能性があるのです。
そもそも人を頼りにするのではなく、自分でやれば良かったのです。
自分で決めれば良かったのです。
そうせずに人に頼んだり信用したりして失敗した時点で、その選択をした自分が悪いということを肝に銘じておきましょう。
最終的にその道を選択をしたのは自分なのだから全ての責任は自分にあると考える必要がある。
人のせいにしても根本的な問題解決にはならない
もう失敗してしまった以上過去を変えることは出来ません。
その変えられない事実が起きてしまった以上、誰のせいとか自分のせいじゃないとか考える前にどうやってその状況から抜け出すのかを考える事が大切な事です。
人のせいにしても問題の解決にはならないのです。
人のせいにして責任を取ってくれて全て解決してくれるのであれば少しは意味があるかもしれませんが、そうだとしても間違った選択をしたわけですから今後どうするべきかを考える必要はあるでしょう。
人のせいにして「自分は何も悪くない」と被害者意識を持つ前に今後どうやって良い方向へと進んでいけば良いのかを考えて行動することが何よりも大切なことだということを覚えておきましょう。
仮に責任を取ってもらうにしても、今後の方向性を決めて問題が解決してから考えるべきことです。
大事なのは今と近い未来のことなのです。
問題があるのならその問題の原因を自分自身に目を向ける
問題が発生してしまうと、悩んでしまったりイライラして他人のせいにしたりすることがあります。
むしろイライラしたらほとんどの場合は他人のせいにするはずです。
相手が悪いと言って抗議をしたとしても、相手が変わるわけでもないですしそれで問題が解決するわけでもありません。
相手には相手にも言い分があるので言い争っても解決しないことはあります。
相手も自分も争った時点でどちらも自分が悪いという判断はしにくいものです。
最終的には水掛け論になってしまい、どんなに相手のせいにしても根本の問題は解決しないでしょう。
どんなに自分が悪くなかったとしても悩んだりイライラするのは自分自身なのです。
ですから自分が悩まないためにも自分自身の成長のためにも、「自分のどこが悪かったのだろうか」という気持ちを持って、自分自身に至らなかったことを探すことはとても大切です。
相手のせいにしていたら、この先ずっと相手のせいにして自分を正当化して生きていくことになってしまいます。
そんなことをしても自分が成長できませんし、同じ失敗を何度も繰り返して何度も同じように自分自身が悩み続けるでしょう。
人のせいにする人はずっと人のせいにして生きる事になります。
そうなってしまうと自分の選択に責任を持つことが出来なくなってしまって、責任感のある行動と選択が出来なくなってしまうのです。
その状態になってしまうとずっと被害者意識を持って生きていくことになってしまいます。
「全ての選択と結果は自分に責任がある」と思って行動すれば慎重に決めていきます。
その責任感を持って決めることが自分の成長に繋がっていき結果的に失敗の少ない人生へと変わっていくことが出来るのです。
どんな理由であっても都合の悪い事が起きたのなら自分の悪いところを探すべき
どんな理由だったとしてもどんなに相手が悪かろうと極論で言えばその人と関わった自分が悪いのです。
「自分の人の見る目がなかった」ということになるのです。
関わった自分が悪いのです。
関わらなければ問題は起きなかったわけです。
確かに予想出来ないことはいくらでもありますが、そうやって自分自身が失敗した原因を見つけていくことは大切なことです。
問題が起こった理由や自分にどんな非があったのかを考えることがとても大切です。
今は、「絶対に自分は悪くない!」といくら言い張っていたとしても、そうやって思っていてたとしても、よくよく考えて冷静になった時に「自分にも悪いところがあったな」と思う時が来るはずです。
そうやって失敗した出来事をよく考えて気付きを感じた時に人は大きく成長するのです。
気付く事で同じ失敗を二度繰り返さないようになっていくのです。
しかしそれはただ相手を否定していてはいつまでたっても見つかりません。
他人に目を向けていたら自分の事が見えなくなってしまい、何も成長せずに何度も同じ失敗を繰り返すのです。
いつまでたっても相手を恨むばかりで前へ進めない人生になってしまうのです。
ですのでまずは自分の悪いところをとことん突き詰めて反省してみる事です。
それでも自分は悪くないと思ったのだとしたら、「その人と関わった自分が悪い」と考えれば良いのです。
それも一つの勉強なのです。
一つ一つ学びを増やし、一歩一歩成長していく事で失敗の少ない、より良い人生を作っていくことが出来るのです。
あとがき
どんなに相手が悪かったとしても、問題の原因を探すことは自分の今後のためにも自分の成長のためにもとても大切なことなのです。
相手のせいにすることは誰にでも出来ることです。
しかしそうやって人のせいにして生きていく人生というのはずっと続いてしまいますし、いつまで経っても抜け出すことが出来なくなってしまいます。
永遠に人のせいにして、自分だけイライラするような人生を送る事になってしまうのです。
絶対的に相手が悪いと思ったとしても、自分の何が悪かったのか、どうしてそんなことが起きてしまったのかをしっかりと考えていくことが大切なのです。
そうやって一つ一つの問題をクリアしていくことによって、自分が成長し悩みもなくなっていくのです。
悩みというのは根本的な問題から解決しなければいつまで経っても、問題がなくなることはありません。
自分の行動を変えていかなければいつまで経っても同じ結果になってしまうのです。
人のせいにする人生を続けていれば、ずっと人のせいにするような人生が待ち受けているのです。
ですから早いうちに自分の悪いところに気付き、自分のどこが悪かったのかに気づくことで今後同じ失敗を繰り返さずに済むのです。
人のせいにしないで自分の失敗だと自覚をして、その失敗を糧にして今後の人生をより良いものへと変えていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうござました。
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