悟りはイメージとして修行をしてすごい仙人みたいな人を目指す一部のお坊さんがする事のようなイメージがあると思いますが実際はそんなことはありません。
もともと悟りというものが生まれたのは、
ブッダが苦しみから解放される方法はないものか。
どうすれば辛いことや苦しいことがなくなるのだろうか。
そんな風に思って生まれた学問のようなものです。
神聖なものでもなく、すごい仙人みたいになることでもありません。
悟りは苦痛のない人生を送るための考え方と方法を追求した学問のようなものなのです。
悟りは苦痛のない人生を送るための学問
悟りは超人や仙人なることではなく学問学ぶことに近いものです。
悟りは他人から悟っていると言われなくても自分自身が悩みがなく欲に振り回されない人生を送れているのだとしたらそれは悟りを開いていることになります。
逆に他人には悟っていると言われていても、
本人が欲にまみれて欲に踊らされているようでは悟っているとは言えないでしょう。
悟りは他人の評価は全く関係なく、
むしろ他人の評価を気にしている時点でまだ悩みから解放されていることはないでしょう。
見栄という欲に飲まれているのです。
欲があることは決して悪いことではありません。
しかしその欲があることは悩みを生むことになります。
見栄があれば、
人にバカにされたり今の自分が人からすごいと言われていない状況なのだとしたらそれは自分にとって辛い状況になるでしょう。
そしてもしみんなからすごいと言われても、
もっとすごい人が目の前に現れたらまた悔しい気持ちになりますし、もっとすごい人にならないといけないという風にさらに上の欲を求めます。
その欲は永遠に終わることはないのです。
ということは永遠に悩みから解放されることはないのです。
それは悟りをまだ開いていないということになるでしょう。
もう一度言いますが、
悟りとは生きていて悩みや苦痛などの負の感情をなくすため方法を追求した学問みたいなものです。
仙人になることでも超人になることでもないのです。
悟りを開くための目的
悟りとは悟りを深く知ることでどんどん悩みは消えています。
悟りの目的は、
悩みや苦痛をなくし、心の平穏をもたらし自然に自分らしく穏やかに生きていくことが目的です。
瞑想をしたり、あれこれいろんな言葉を並べていますが本質はこれだけです。
自分自身が悩みがなく心穏やかに生きることが出来ればそれが悟りなのです。
仙人なったり人に自慢したり、人の上に立つことが目的ではありません。
そして今の自分よりももっとすごい人になるわけでもないのです。
もちろん悟りを開いた結果、
何か今までとは違う自分にはなるでしょう。
しかしそれが目的ではありません。
あくまでも悩みの根本からなくしていく生き方論なのです。
悟りは深く知ることで悩みは消えていく
悟りは深く悟れば悟るほど悩みは消えていくものです。
悟りは永遠に続きます。
どんなに悟ったとしてもその後に時代の変化や環境の変化、自分自身の老いのような変化もあるでしょう。
そんな変化があったとしても苦痛や悩みを生まないような考え方と生き方が悟りの本質です。
ですから悟りとは永遠に死ぬまで続くのです。
永遠に続けていくことが必要なのです。
悟りを一回開いたからそれで終わりというものではありません。
常に変化して成長していくものです。
諸行無常といって、
全てのものは移り変わっていく。
何一つ変化しないものはないという教えです。
それが悟りなのです。
全てのものは移り変わるということを知ることで、
人の心や環境の変化によってイライラしたり苦痛を感じることがなくなるのです。
それは絶対に移り変わるものだということを知っているから移り変わってもそれを当たり前のこととして受け入れることが出来るからです。
若い頃は若さは永遠だと思ってしまいますがどんどん歳をとっているのです。
若さは永遠だと思って変化しないものだと思い込んでいると、歳を取ることに対して納得出来ずに苦痛を伴うことになります。
なんでどんどん自分は老いていくのだろうか。
ずっと若くいたい。どうすれば良いのだろうか。
と悩むのです。
そうやって若さに執着をすると悩みと苦痛が伴うのです。
しかしそもそも若さは永遠ではなく全てが移り変わっていくものだと知っていれば若さに執着することはないので悩むことはありません。
それが悟りというものです。
この世の摂理を深く知り、自分自身の心を深く知ることで悩みは消えていくのです。
深く知ること=悟りを開く
なのです。
悟りを開くことで悩みは消えていくのです。
あとがき
悟りは超人になるわけでも仙人になることが目的でもありません。
悟りとは、
深く知ることなのです。
そして悟りを開く目的は、
この世の摂理や自分自身の心を深く知ることで悩みや苦痛をなくしていくことが目的なのです。
悟りを開くことで悩みは消えていくのです。
それが悟りの目的なのです。