「よく完璧に仕上げたい」
「全てを完璧にしたい」
そういう風に思ってしまう人がいます。
それは一見とても向上心があって良いことのように思えますが実際はそんな事はありません。
何故なら「完璧」というのは「ネガティブを探して無くしていく行為」だからです。
「ネガティブを無くしていく行為なら良いことじゃん」と思うでしょう。
しかしそれは別の言い方をすれば「あえてネガティブを探している行為」だということです。
それではいつまで経ってもポジティブになる事は出来ないのです。
その理由を一つ一つ解説していきますのでお付き合いください。
ネガティブはいくら無くそうとしても永遠にやってくる
完璧を目指すためには、「もっとこうしないとダメだ」と思って行動します。
そして、それが出来るようになってやっとこれで完璧だと思ったら今度は別の場所が気になるようになります。
今度はそれを改善しなければ完璧ではないと思っているのでしっかりと改善していきます。
改善することが出来たら、「こう少しこっちの方が良いかな」と思うのでそれをやり始めます。
完璧というのはそれの繰り返しです。
毎回改善をしているから、どんどん良くなっていくのだからそれで良いと思うでしょう。
しかしそれは違います。
なぜならやっている事は、
良い部分を伸ばそうとしているのではなく、単純に悪い部分を消そうと思っているだけだからです。
自分にとってネガティブな部分を見つけて、それを消そうと努力をしているだけなのです。
よく形から入る人がいるでしょう。
それが良い例です。
画家を目指そうと思ったので色々機材を揃えます。
もう少し良い機材を見つけたらそれを買って、買ったら満足します。
目的である画家を目指す事は二の次にして、もっと良い機材を揃えた方が画家になれるだろうと思ってまた別の機材を買います。
もっと良いコーチを見つければ、画家になれるかもしれないと思って必死になってコーチを探します。
完璧なはずなのに全く画家になれる気がしないと思って断念してしまう。
なんて事はあるのではないでしょうか。
ネガティブをいくら消そうと思ってもそれはキリがないのです。
いくらでも見つかります。
本当に大事なのは、「画家になる」というポジティブに向かって行動する事でしょう。
それを見失ってしまったらいつまで経ってもネガティブが消える事はないのです。
ネガティブがやってくるのはネガティブ思考の自分がいるから
どうしてこれだけ完璧にしているのに、嫌な事(ネガティブ)がなくならないんだろうとネガティブになる事はあるでしょう。
それはそもそもネガティブというものは、ネガティブ思考の自分が作り出した幻想だからなのです。
ネガティブというのは霧のようなものです。
ネガティブは目の前を曇らせて前を見えなくしてしまいます。
しかもその霧は、いくらかき消そうと思っても消えませんし、吹き飛ばそうと思ってもまたやってきます。
それがネガティブの本質です。
ネガティブというものは、無くせばポジティブになれるわけではありません。
ネガティブを探さなければそもそも存在すらしないものなのです。
そもそもネガティブなんて見なくて良い
先ほどの画家の話を例えて話します。
いくら良い機材を揃えても良いコーチを見つけても、結局画家にならなければポジティブにはなれません。
もっと言えば、画家にならないとポジティブになれないのなら、多分画家になってもポジティブにはなれないでしょう。
それは自分でネガティブを探しているからなのです。
良い機材を探すのは、
今の自分が使っている機材が悪いと思っているからです。
そうやってネガティブを探しています。
良いコーチを探すのは今の自分が下手だと思うからです。
それも同じように(下手な自分)というネガティブを探しているからです。
そうやってネガティブを見つけて、ネガティブを改善していてもその結果に得られるのはポジティブではなく、目の前のネガティブを解決した自分しか待っていないのです。
それでも十分じゃないかと思うでしょうが、ネガティブを探す行為をやめない限りはまたネガティブを見つけるので意味はありません。
画家を目指して完璧を目指すよりも、
まずは子供が絵を描く理由について考えて欲しいのです。
子供が絵を描く理由は簡単です。
楽しいからです。
楽しいというのはポジティブな感情です。
楽しいし、お母さんに褒められたいからもっと上手くなろうと思って練習します。
お母さんに褒められる=ポジティブ
です。
そうやってポジティブを探す事で人は成長していくのです。
その結果待っているのは、「ポジティブを探し続けた自分」です。
「ネガティブを探し続けた自分」と「ポジティブを探し続けた自分」ではどちらが良い自分になるのかは明確です。
ネガティブなんてそもそも見なくて良いのです。
ネガティブを見て改善するのではなく、ポジティブを見て突き進めば良いのです。
一見やっている事は同じです。
しかし、「ポジティブを見てポジティブ集めをしている自分」と「あえてネガティブを必死で消そうとしている自分」では、客観的に見ても一目瞭然なはずです。
やっていることがもし同じなのだとしたら、絶対にポジティブを見てポジティブを集めた方が良いのです。
そうすればネガティブの霧から抜け出すことが出来ますし、そもそも霧なんて存在しないのです。
あなたは一億円があればポジティブになれますか?
あなたは一億円があったらポジティブになれますか?
ほとんどの人はポジティブになれると思います。
その結果幸せになれるかどうかは別として、いきなり自分の元に一億円が降ってきたらポジティブになれると思います。
今あるネガティブなことがどうでも良くなるのではないでしょうか。
「上司がガミガミうるさい」
「子供が言うことを聞かない」
「人間関係が面倒くさい」
そんな悩みは一時的かもしれませんが、とりあえずどうでも良くなるでしょう。
あなたの感じているネガティブというのはそういうものなのです。
今はとてもネガティブなことが起きていて、本当に解消したいと思っているかもしれないけど、実際は一億円が手に入っただけで解消してしまうようなことだったりするのです。
ほとんどのネガティブというのは、それ以上の大きなポジティブがあれば消えて無くなってしまうのです。
今まで必死にネガティブを解消しようと思っていたけれど、そのネガティブは大きなポジティブがあれば気にならなくなってしまうのです。
ですからほとんどのネガティブというのは別に気にする必要はないのです。
ネガティブを見つけてそれを解消するよりも、ポジティブを探して「ポジティブ集め」をした方が幸せになれるということなのです。
ですから幸せになるためにも、自己実現をして人生を変えるためにもネガティブに目を向けるのではなく、ポジティブを集めることに専念した方が遥かに早いですし、それこそが本当の幸せというものなのです。
あなたはそれでもネガティブ探しをしますか?
ネガティブを集めてネガティブを解消しても、本当の幸せが手に入るわけではありません。
前の前のネガティブを解消するだけで、また新しいネガティブを見つけて解消しようとするでしょう。
そのネガティブの渦に入ってしまうとなかなか抜け出せません。
しかもやっている事はその場足踏みなのです。
説明しますと、現状の自分をゼロだとします。
それをネガティブ探しをしてマイナス10まで自分を落とします。
それからそのネガティブを解消して、ゼロまで戻しているに過ぎないのです。
全く上に上がっていないのです。
だってそもそもネガティブな現象なんて存在しないのに自分で無理に探して作っているわけですから、全く意味のないことをしています。
そしてその全く意味のないものを頑張って解消して、試行錯誤をして成長していると錯覚しているに過ぎないのです。
だからこそその場足踏みをしているだけなのです。
それでもあなたはネガティブ探しをするのですか?
私はお勧めしません。
今日から、
いや、
今すぐにポジティブ探しを始めましょう。
それだけで人生は大きく変わり、視界は開けてくるでしょう。
最後に一言
完璧を求めることも、より良い自分を求めることも一歩間違えると「ネガティブ探し」になってしまいます。
ネガティブ探しは結局はその場足踏みであり、何も改善されていかないのです。
あなたが今やるべき事はネガティブ探しではなく、ポジティブになることを見ることです。
目の前のポジティブ(幸せ)を見つけて、それを感じることです。
ポジティブを見つけることが癖になってしまえば、自分が何をすれば幸せになっていくのか。
どうすれば自己実現をすることが出来るのかが自然と分かるようになってくるでしょう。
その為に初めにやることが、
ネガティブに目を向けるのではなくポジティブに目を向けることなのです。
それが出来るようになるだけであなたの人生は大きく変化し、人生が一変する感覚を手に入れることが出来るでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。