足るを知ると聞くと、
「悟り」とか「今の自分を受け入れて将来を諦める」というイメージがどうしてもあります。
ですから悟りを目指すような人以外には縁の無いもののように扱われていますが、実際そんなことはありません。
どんな人にとっても足るを知るということは大切なことなのです。
今回は足るを知るについてと重要性についてお話しします。
足るを知るからこそもっと上を目指せる
足るを知ることはあまり良いことには思えないというイメージがあります。
足るを知るというのは現状を受け入れるということに繋がるので、それ以上良い人生を目指さない。
夢を諦めるというイメージが強いでしょう。
しかし本当の足るを知るというのはそんなものではありません。
足るを知るというのは、
現状でも十分に足りているということを理解するということです。
現状でも十分にやれているということを知ることは大切なのです。
どうしても今の状態を完全否定してしまうとネガティブになってしまいます。
自分がダメな人間だと思ってしまうでしょう。
しかし本当は違うのです。
今でも十分に生きれているわけですからすごいことなのです。
そして今の自分でも十分にやれていますし、だからこそもっと良い人生を歩んでいける、挑戦出来るという気持ちを持って良いのです。
もっと良い自分になるためにも、今の自分でも良いという自己肯定感を持つことは重要です。
ですからもっと上を目指すためにも足るを知るということは必要なことなのです。
足るを知ることがなぜ人生に必要なのか
足るを知るということ全く知らないといつまで経っても幸せになれません。
例えば、自分がもっともっとすごい人間になりたいと思う時に、
「今の自分ではダメだ。まだまだ自分は出来ていないからもっと頑張らないと」と思ってしまうでしょう。
そうするとどうしてもダメな人間だと思ってしまうのです。
確かにまだ目標を叶えていないでしょうから、自分の望む自分にはなれていないかもしれません。
しかしすぐに自分の望む自分になれるわけではありません。
一歩一歩ステップアップすることが重要なのです。
今の自分がまだまだだったとしても、今の自分を乗り越えて成長した先に自分の望む自分がいるのなら、そのまま続けていけば望む自分になれる可能性があるのです。
それなら今の自分が全くダメな自分では無いのです。
年収1000万円を目指すのなら、年収500万円を通過しなければいけません。
そのためには年収300万円をクリアしていかなければいけないのです。
それなら今の自分だって全然ダメな自分では無いはずです。
目標を達成したからすごい自分に一気に変わるわけでは無いのです。
そこまでの過程もとても大切なのです。
目標を達成していない自分を否定するのではなく、
今の自分があるから未来の自分はもっと良い自分になっているという風に、今があるから未来が良いものになっていくのです。
今を否定している人は、未来も結果的に否定している自分しか待っていません。
将来自分が良い人生を歩むためにも、足るを知るということは大切なことなのです。
欲はいくら叶えてもなくなる事はない
足るを知るがなぜそこまで重要なのかというと一番の理由は、
「欲はいくら叶えたとしてもなくなる事はないから。」
という点でしょう。
今よりももっと良い暮らしがしたい。
あと月に10万円多くもらえたらどんなに生活が豊かになるか。
そんな風に考えていたとしても、実際に10万円増えたら増えたでもっと欲しいとなるのです。
その生活に慣れてしまえば10万円増えたはずなのに全く同じような生活になってしまうのです。
それが人間の欲の力です。
そんな人間の欲に飲み込まれないようにするために「足るを知る」という考え方、価値観が重要なのです。
あとがき
足るを知るという言葉は一度は聞いたことがあると思いますが、現代ではとてもネガティブな言葉として扱われているのがちょっと寂しい自分がいます。
確かに「諦める」という言葉に近く聞こえてしまうので、ネガティブな印象があるのは仕方のないことかもしれません。
しかし本当に言いたいのは、
今の自分の現状を知って受け入れた方が、正しい努力が出来るということです。
全く自分が見れていない人が努力をしたところで、その努力の仕方は間違っているでしょう。
野球をやったことのない人が「俺、プロ野球選手になれる気がするからやるわ」と言っても、野球をやったことがある人からすれば、
「そんなに野球は甘くないから」と思うでしょう。
それは野球の厳しさを正しく見れているからです。
その正しく現実を見るというのは大切なことです。
そのために足るを知るということは重要なんだと思います。
別に足るを知るは現状に甘んじるわけではありません。
もっと成長するために足るを知るのです。
そこを間違えないで欲しいなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
悟りについてのもっと詳しく知りたい方はこちら