いくらやっても結果が出ないという気持ちはもちろん辛いことでしょう。
結果を出すためにたくさんの時間を費やし、労力と努力、そして我慢を重ねて結果を求めて行動するのだからそれが叶わないことはとてもつらいことです。
いくらチャレンジしても、また思うような結果が出ずに何年も何十年も同じようにチャレンジしてそれでも思うような結果が出ないことだってあります。
それだけ現実というのは不憫(ふびん)であり不平等で思い通りにならないものだ。
それだから面白いというものでもある。
しかしそうやってやりたいことをやりたいだけ頑張れる人はそれだけでも十分に幸せである。
どんなに結果が出せなくてもそれだけでとても幸せなことだ。
やりたいことがあってもやれない人だっている。
色々な理由や原因があって、そのせいで自分の夢や憧れているものが出来ない人だっている。
その人たちに比べたらやれているだけで幸せなことなんだ。
やりたいことをやれるってそれだけありがたいことであり、難しいことでもある。
人はなんでも思い通りに何でも自由に出来る訳じゃない。
思い通りにならないことだってあるし、思い通りになることの方がずっと少ないだろう。
だけどそれが人生というものでもあり、それが人生の醍醐味でもあるんだ。
全てが思い通りにいってしまう人生と、
ちょっとうまくいかないけれど頑張れば思い通りになる人生があるのだとしたら、後者の方が人生としては面白いだろう。
人生は思い通りにならないから面白いんだ。
全てが思い通りになる人生があるとしたら、それは最初の一年くらいは面白いかもしれないけど、それからは地獄のような人生になってしまうだろう。
全てが思い通りになるとしたら何も欲しいと思わないし、何も辛いとも思わないし、何も楽しいとは思わない。
ただそんな現実と現象があるだけになってしまう。
そんな何もなく、何も感じない人生をずっと続けていくことはとても辛いだろう。
それに、全部思い通りになるということは思い通りにしかならないということだ。
思い通りにしかならないなら、予想外のことも起きないし、自分の想像よりも良いことも悪いことも起きない。
そんな退屈でただ過ぎるだけの人生では苦痛しか生まない。
しかし、この世の中はそうでない。
思い通りに物事がいかないんだ。
全てが予測出来るような出来事しか起こらないわけじゃない。
良くも悪くも自分の想像の範囲から外れている出来事が起こる。
全てが思い通りになってしまう人がいたとしたら、
今のこの世の中は完璧であり、こんな面白い世の中があるのだろうかと泣いて喜ぶだろう。
一見この世の中は不完全だと思えるが、実は完全なものでうまく出来ている。
思い通りにいかなくて良いし、色々なことが予想外に起きるから面白い。
世の中の不条理に嘆いていたり、文句を言いたくなるかもしれないけれど、それで良いと思う。
それで良いというかそれしかないし、自分で決められる問題ではない。
うまくいかなくて当然。
思い通りにならなくて当然。
世の中もこの世界も全て、そういうものなのだから。