正論を言う事は間違いではないと私は思います。
もしかしたらその現状の正論自体を知らない人もいるかもしれないので、ある程度一般的な意見というか客観的な意見というのはとても重要なものです。
「正論」というとトゲはありますが、「客観的な意見」は悩みや問題を解決するためには大切な事です。
しかし正論を述べて、その正論に従って行動しているだけでは問題解決にはなりません。
「自分のレベルよりも高い大学に受かりたいのですが、どうしたら良いですか?」という問題に対して、
「もっと勉強しろ」と言われてもそれでは問題解決にはならないのです。
ではどうすれば良いのかというと、正論を含めた上での問題解決は必要な事です。
正論を抜きにして、感情論だけでは問題の本質から遠退いてしまいます。
「頑張って勉強すればきっと上手くいくよ」と言うだけでは問題解決からは程遠くなってしまいます。
ですから本当に大切な事は、
事実(現状)をしっかりと理解した上で、受け入れなければいけない現実と変えられる現実を見極めることがとても重要だということです。
現実を変えられる問題とはどういうもののことを言うのかというと、
自分の力で変えられる問題のことを言います。
例えば、
自分次第で勉強をする事自体は出来ます。
成績が良くなるか、目標まで到達するのかは別として、勉強をする事自体は自分の力で出来るはずです。
逆に受け入れなければいけない問題というのは、
自分の力ではどうにもならない問題のことを言います。
自分が高校生で、
1000万円を払うことが出来れば目標の学校へと入学出来ると言われても、ほとんどの人が自分ではどうにも出来ないでしょう。
そうやって、自分の力でどうにも出来ないことは受け入れなければいけないのです。
自分の力ではどうにもならないことで悩むから人は苦しみ続ける
自分の力でどうにかなるものがあるとしたら、それは一生懸命やってみるべきです。
しかしどうにもならないことで悩む事は、問題解決が出来ない上にただ苦しいだけになってしまいます。
「どうして宝くじに当たらないんだよ!もう100万円も突っ込んでるんだぞ!」
苦しんで怒っていたとしても意味はありません。
だからこそ、そういった自分では解決出来ない悩みについては受け入れるしかないのです。
当たらないものは当たらないのだから仕方ないのです。
じゃあ何事も受け入れるしかないのかと言うとそんな事はありません。
自分に出来る事があるのなら精一杯やるべきです。
例えば、
「モテたい」と思っても、「モテる」かどうかは自分で決める事は出来ません。
しかしモテる努力なら出来るはずです。
ダイエットをしたり化粧をしたり自分に合った服を着たり、いつも笑顔でいてみたりと言うような努力はすべきなのです。
それは自分の力で出来る事なのですから。
それすら辞めてしまったら、望んだ現実は手に入らなくなってしまうのです。
自分に出来ることと自分には出来ないことは人によって境界線が違います。
その境目というのは人それぞれなのです。
ですから、その境界線を自分自身が知る事がとても大切だという事です。
境界線を知るためにある程度の正論は必要な事
正論というのは意見で客観的な意見であり、正論自体が全て正しい意見ではないという事です。
みんなが正論通りの結果になるのであれば、革命を起こす人は一人もいなくなってしまいます。
出来ないものは出来ないと決め付けてしまっていたら、何も変えていく事が出来なくなってしまうのです。
しかし、出来ることと出来ない事の境界線というのは、正論を知る事で分かる事もあるのです。
奥さんに考え方を変えて欲しいと思っても、人の気持ちを変える事は出来ませんから無理な話でしょう。
しかし何も伝えないのはまた違います。
伝えるべきところは伝えるべきです。
しかし、なんで伝わらないのだろうと悩み続ける事もまた間違いです。
それは自分の力で変えられない事だからです。
その境界線のヒントは、正論に隠されている事があるので、正論を知る事は問題解決のヒントになる事も多々あるのです。
大切な事は正論ではなく問題を解決する事
正論について色々お話ししてきましたが、大切な事は正論ではなく「問題を解決する事」です。
どうやって問題を解決していくのかというと、
正論をもとに考えて自分に出来ることを探していくことです。
現状の自分に出来ることを探していくことなのです。
モテるかどうかは分からないがモテるための行動は出来るはずです。
自分自身がとても太っていて、「どうしてモテないんだ」と嘆いているだけでは問題解決にはなりません。
問題解決をするには、「痩せるためにどうするのか」を考える必要があるという事です。
痩せないのだとしたら、
「太っていても受け入れてくれる人」を探すか、「内面を磨いて人に好かれる努力をする」というような問題解決をするべきなのです。
どんな方法で問題解決をするのかは、「自分に出来る事」から探していけば良いのです。
問題を解決して、悩みを解決していきましょう。
結論:正論で自分の問題点を知り、自分に出来る事を見つけて問題解決しよう
正論を言われてもそれが納得出来ないのが人間です。
心があるわけですから、正論だったら全て受け入れるなんて事は出来ないでしょう。
正論というのは、一般的な意見であり客観的な意見です。
決して正しい意見ではないことを知っておいてください。
しかし正しい意見ではないのなら無視をして良いものでもありません。
何故なら正論というのは今の時代ではそれが一般的な意見だと思われているからです。
正しくなかったとしても、みんながそう思っているということによって多数決にて正しい意見になってしまう事もあるのです。
ですから正論自体を無視出来るものではありません。
なので大切な事は、
正論を知る事で自分の現状を知る事です。
自分の現状を知り、問題点が見つかれば、解決方法のヒントにする事が出来ます。
正論は問題解決の糸口になる可能性があるからこそ必要なものなのです。
正論を知り、
自分の現状を知り、
自分に出来ることを知り、
自分がどうすれば良いのかを知り、
自分が何をしたいのかを知れば、
問題解決へと向かっていくことが出来るでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。