「好きなものを好きなように買いたい」
「欲しいと思ったものは全て欲しい」
「住みたい所に住んで、美味しいものを好きなように食べたい」
ほとんどの人はそういう気持ちを持っていると思います。
お金があれば幸せな生活が送る事が出来るという気持ちはあるでしょう。
確かにお金があるということは、選択の自由が生まれます。
お金がないからという理由で諦める事は無くなりますし、将来に対する漠然とした不安というのは緩和されるかもしれません。
お金がなくて苦しんでいる人はたくさんいますし、借金で苦しんでいる人もたくさんいます。
そうやってお金に苦しんでいる人は、お金があればたくさんの苦しみから解放されることはあるでしょう。
それくらい現代ではお金というのは力を持っています。
しかしお金があれば幸せかというとそれは人それぞれ違います。
現代ではお金があると自由に出来る事が増えます。
お金がないというのは悩みの種であり、選択肢が狭まってしまいます。
お金がなければ悩み、お金があっても幸せになれるわけではない。
お金があれば選べる選択肢は増えるけれど、完全に自由になれるわけではない。
お金というのは存在感がとても大きく、とても大切なものです。
しかし、その実態が分かっている人は少ないでしょう。
それは私自身も分かっていません。
私がもし大金が入ったとしても「これに使いたい」というものはないので、すごくお金に困っているかと言われるとそんなことはありません。
これが欲しいものがたくさんあって苦しいと思っているのなら当然苦痛を感じるでしょう。
だからと言ってお金があっても使わないかと言われると、そんなことはないはずです。
あればあるだけ使う事は出来るでしょう。
お金があればあるだけ使って欲を満たそうとする。
それが人間というものです。
最近私は気付いた事があります。
それは、
お金で買えるものというのは基本的には人間が作って、価値を見出したものだという事です。
ご飯を買うにもそれは誰かが作ったものです。
高級車や家だって誰かが作ってくれたものです。
そのように誰かが作ってくれた商品やサービスをお金を使って手に入れるのです。
ある意味、お金というのは人間が作ったものを買う引換券のようなものだという事です。
ですから人間が作ったサービスや商品以外は、いくらお金があっても買えないという事なのです。
それに気付いた時に、少しお金というものが見えてきた気がします。
人間の気持ちや思い出、経験や知恵というのは買えるものではないという事です。
知識は変えるかも知れませんが、それはその人が作った情報を買うのであってそれを生かして知恵にするのは自分自身です。
お金は大きな自由と安心などとても大切なものを買うことはできます。
しかし、本当に大切なものは買えないということです。
商品やサービス以外のものは買えないわけですから。
人間が作り出したもの以外のものに価値を見出している人は、お金がいくらあっても幸せになれないということです。
逆にお金で買えるものに価値を見出している人は、お金があれば幸せになれるかも知れません。
お金というのは、それだけ人によって価値が変化するものだということです。
それはお金に限らず全てのものが、人によって価値が変化します。
1万円あれば救われる人もいれば、1億円あっても苦しんでいる人はいます。
この世というのはある程度の価値観の相場というものはありますが、完全に決められているわけではありません。
価値は全て自分が決めるということです。
家族がいればそれで幸せと考える人もいれば、全世界の人たちを救わなければ幸せになれないと考える人もいます。
お金に限らず全てが不確定であり、全てが自分の心次第、自分がどう感じるかによって決まっていくのです。
正直な話、昔の私はお金がなければ幸せになれないと思っていました。
今でも当然、最低限のお金は必要ですし、お金なんてなくても幸せになれるなんていう考えは全く持っていません。
ですが、昔の私が考えている以上に今の自分の人生が幸せなものへと変わっていっていることを実感しています。
今までは何かをしなければいけないという使命感や、もっと良い人生に変えていかなければいけないという成長欲求によって自分自身をがんじがらめにしていました。
でも、そんなことをいつまでも続けていても終わりはないということに気付きました。
そんなことをしていても一生苦しむなと思いました。
そこに気付いた瞬間に解放されて、今は今を楽しむことに専念するようになりました。
もちろん成長欲求は変わらずあるので、どんどん良い自分に変わっていきたいという気持ちはありますが、他の誰かと比べて自分を否定することは無くなりました。
今の自分で十分頑張っていると思えるようになりました。
お金の話から飛んでしまいましたが、今のその気持ちはお金がいくらあっても買う事は出来ません。
そんな商品やサービスはありませんから。
なのでお金で買えるものの中に、私が本当に欲しいと思えるものはないのかも知れないという事が今回の気付きです。
生活するために最低限のお金は必要ですし、あまりにも辛い労働をしてお金を稼がなければいけないのならまた話は変わってきますし、そうなったら現状を変えるしかありません。
辛いものがあるのなら変えて解放される方向へと向かっていく必要はあるでしょう。
そうやってより良い人生へと変えていく事は、本当に良い事だと私は思います。
それがお金によって変わるものであれば、お金はとても大きな価値を生み出すでしょう。
お金の価値というのは人によって大きく変化するものです。
自分にとってお金というものが、どれだけ価値のあるものなのか。
そしてどれだけ価値のあるものにお金を使う事が出来るのか。
お金について考えていく事で、答えというものは見つかっていくのではないでしょうか。
このテーマについてはまた書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。