人類は時代とともに大きく変化しています。
年代によって価値観が大きく変わっているといっても良いでしょう。
今の若い人たちは優柔不断で欲がないと思いがちですがそんなことはありません。
それは環境や時代が違うのですから当たり前のことなのです。
現代では物がとても充実しています。
スマホがあれば十分に楽しめますし、生きていく上で足りないものというのがほとんどないのです。
生活自体は十分に充実しているのです。
しかし今でも充実していないものがあります。
それは精神的な充実です。
それは人間的成長によって起こる変化です。
今の40代や50代の人というのは物質的な物に価値を見出す時代に生きていました。
お金を稼ぐことが正義であり、人よりも高級なものを身に付けたり誰よりも良い暮らしをすることが正しいという時代を生きていました。
確かにその考えは今でも変わらないでしょうが少しづつその傾向は無くなってきています。
今の20代や30代というのはそのように物質的なものに対しての価値が下がってきているのです。
では今の若者が価値を持っているものはどんなものかというと精神的な充実です。
自分が何のために生まれてきたのか、
そして何をして生きていけば良いのか。
自分が人の役に立てているのだろうかという気持ちの充実です。
承認欲求といっても良いかも知れません。
人に感謝された胃という気持ちや自分が誰かの役に立っているという気持ちを求めているのです。
もちろんお金や車や家というものも欲しくないわけではありませんが、それでもそういったものを欲しいという気持ちはかなり低くなっているでしょう。
今の40代の人からすると、
「最近の若者は欲がなくてダメだ」と感じるでしょう。
しかしそれは違います。
欲がないのではなく欲が変わったのです。
人間の欲というのは尽きることがなく、なくなることはありません。
むしろ増していると言っても良いでしょう。
人間というのはよく深い生き物なので欲がなくなることはないのです。
今まではお金があれば幸せだという人が多かったけれど、今ではお金があるだけでは満足出来ないという人が増えているのです。
それは生きることに貪欲になったと言えるでしょう。
そうやって時代とともに変化しているのです。
それだけ人間も進化しているのです。
それはどちらが正しいということではなく、単純に環境によって変化しただけです。
現代では物質的なものが足りないということはほとんどありません。
生きていく上では困らないのです。
もちろんとても辛い人生の人はいますが、昔からすると恵まれた環境にはあります。
洗濯機や冷蔵庫、そして家も食べ物も困るということはありません。
現代の若い人はそれが当たり前の状況で育ってきたわけですから、物質的なものを求めることが少なかったわけですから、それ以外のものを欲するようになるのです。
それが精神的な充実です。
それだけ人間も進化してきているということです。
もともと戦争の時代やまだまだ科学の進歩が進んでいないときに比べると、どんどん人類も進化しているのです。
進化しているわけですから考え方も価値観も違って当然なのです。
どうしてもまだ現代では年功序列という制度が残っていますので、最近の若者はどうしようもないと思いがちですが、本当は今の若い人たちの方が進んでいるのです。
進化しているわけですから、どうしようもないのは若者ではなく年齢が上の人たちかも知れないのです。
しっかりと時代の流れに乗って、若者を否定するのではなくむしろ見習うくらいの気持ちがないとどんどん時代に飲み込まれてしまって、自分自身が時代遅れの存在になってしまいます。
そうならないためにも、否定するのではなく良いものは取り入れて成長していく心を常に持っておくことが大切なのです。
今の若者はどうしようもないと思ってしまうのは仕方のないことではありますが、確実に人間はすごい速度で成長し進化しているのです。
今の若い人たちも欲がないのではなく欲が変わっただけなのです。
現代の若い人たちはどうしようもないのではなく、むしろ優れているということを理解しておくことが必要でしょう。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。