よく平均を気にして生きている人がいるけれど、その平均に合わせて生きることが本当に正しい答えかというと私はそうは思いません。
平均ってそもそもなんなのでしょうか。
平均値を出すときというのは、
例えば身長でいうと、160cmの人がいて170cmの人がいて、その人たちを全部足して人数で割るというのが平均値の出し方だと思います。
この場合は、165cmになるでしょう。
160cmが10人
170cmが10人
その平均値が165cmだとしたら、身長が平均的な人は0人になるということです。
たくさんの人がいて、その中で平均値が165cmが平均値になったとしたら、165cm以外の人は平均的な人ではないということになります。
別のもので例えると、
数学、英語、理科、国語、社会
全ての教科の平均が50点だったとします。
では、全ての教科が50点の人は何人いるでしょうか。
かなり少ないはずです。
それだけ平均を出して、その項目が多ければ多いほどとても難しくなっていくのです。
「普通で良い」という言葉がありますが、本当はとても難しいのです。
結婚相手に求める条件として、
- 身長170cm
- 年収360万円以上
- 性格は優しい人
- 大学卒業している人
というような条件を挙げたとします。
確かに一つ一つはそこまで難しくないかもしれません。
しかし全てをクリアしている人というのはどれくらいいるでしょうか。
平均値や普通というのはあくまでも一つの目安であって、それを全部クリアしている人は普通ではないのです。
ですから自分は平均値まで全然届いていないからダメな人間なんだと思う必要はありません。
いろんな人がいて、できる人がいて、できない人がいてそれで良いのです。
そもそも平均なんてただ足して割っただけのものなのですから、そんなものに振り回される必要はないのです。
自分の個性を大切にして伸ばしていけば良いでしょう。
日本では、悪いところをなくしていくことばかりに気を取られてしまいます。
平均点があって、それ以下だと赤点になってしまうので、その苦手科目を充填的に勉強しなければなりません。
もちろんそれは大切なことなのだが、苦手科目があること自体は仕方のないことですし、悪いところばかりに目を向けることは正しいことだとは思えません。
本当に大事なことは、得意なことを見つけてそれを伸ばしていって、社会に出たときにその得意なことを生かして、仕事をしていくことが大切です。
自分が悩まずに自分らしく生きられる生活を送ることが出来ればそれで良いのです。
ですから苦手な部分ばかりに注目して、苦手な部分をなくしていこうとするのではなく、得意なことを伸ばしていくほうがずっと大切だと思います。
そうやって、ダメなところを克服することばかり考えているから平均値ばかりを気にして生きていかなければいけなくなるし、それだからみんなに合わせるだけの人ばかりになってしまいます。
それなのに全ての平均というのはとても難しいことです。
苦手な部分があって当たり前ですし、得意な部分を伸ばせばそれで大きな才能になります。
平均はあくまでも目安だということです。
結論:普通や平均というと超えて当たり前のように思われるが、全ての平均を超えるのは至難の技だということを知ろう。
平均というものはとても残酷だなと思います。
私自身全然勉強が出来なくて、ほとんどの教科で平均点を取ることが出来ませんでした。
「勉強が出来なくても生きていける」という考えを持っていたので、特に気にしてはいませんでしたが、全ての物事で平均以上を取るということは本当に難しいことだなと思います。
もちろん学校の勉強であれば、勉強が得意な人は全ての教科で平均点以上を取ることが出来るかもしれません。
それでも、全ての教科が平均点以上の人は頭の良い人の部類に入ると思います。
勉強ではなくて、生活で考えるともっと難しいと私は思います。
- 平均年収を超えられない
- 平均身長を超えられない
- 握力は平均以下だ
- IQも平均まで届いていない
- 50m走も全国平均より遅い
- 男性の平均結婚年齢を超えてしまった
- 平均睡眠時間よりも少ない
- 体重も平均よりも重い
そうやって全ての平均を超えるなんて至難の技です。
全ての平均を超えていたらその人は本物の天才です。
平均を超えたら天才になれるものなのです。
それくらい平均というのは難しいことなのです。
ですから平均なんてそもそもそんなに気にしなくても良いものです。
みんな個性があって良いですしみんなに足並みをそろえなければいけないというものではありません。
もちろん平均があるというのはそれだけ目安になるので便利ではありますが、それに縛られてしまって「平均であることが正義」というような考えになってしまうとそれはどうなのかなと思ってしまいます。
平均は平均で良いのですが、そればかりに気をとられる必要はありません。
みんな個性があって良いのです。
自分が良いと思えばそれで良いのではないでしょうか。