恋愛をしたことがある人は経験があると思いますが、一度好きになるとずっと頭の中で考えたり、好きで好きで堪らなくなってしまいます。
そういう状態になると、それ以外のことは考えられなくなってしまいます。
よく恋の病という言葉が出来るくらいに病気のようなものなのです。
それくらい気持ちが高ぶってしまうような好きな感情があるのです。
恋愛はそれだけが恋愛感情というものではなく、ほかにも恋愛感情や好きという気持ちはたくさんあるのです。
一緒にいることが当たり前の存在も好きという感情
ドキドキしたり一緒にいて気持ちがどうしようもなくなってしまう感情ももちろん好きという感情です。
それ以外にも一緒にいて当たり前の存在になっていて、相手のことを信頼している感情も好きという気持ちです。
そこにはワクワクやドキドキはあまりないかもしれませんが確実に相手のことを好きという感情はあるのです。
それだけたくさんの「好き」という感情はあるのです。
ドキドキやワクワクが止まらないのは好きという感情よりも盛り上がりに近い感情
ドキドキやワクワクという感情はとても恋愛感情に似ている感情です。
「吊り橋効果」と言われるものがあってそれは、
吊り橋の上にいるとその不安定な気持ちからドキドキしてしまいます。
そのドキドキした感情の状態で目の前に異性と一緒にいるという状況を作ります。
そうするとそのドキドキの感情が相手を好きという感情と思って相手のことを好きになってしまうという実験のようなものです。
それくらいドキドキという感情と恋愛感情は似ているものなのです。
ドキドキがなくなると好きという感情がなくなってしまう現象の正体
ドキドキの期間というのはずっと続くわけではありません。長い間ドキドキの感情が続くと人は慣れてしまってそのドキドキがなくなっていくのです。
恋愛でいうところの「冷める」という感情です。
ドキドキした恋愛をしている限りは必ず冷めます。冷めてしまうとその好きと思っていたドキドキの感情がなくなり、素の相手の姿を見ることになります。
その時に、「本当にこの人のことを好きなのかな」と思ってしまいます。
そうやってドキドキがなくなってしまうと同時に相手のことを好きという感情がなくなってしまうのです。その場合はもともと相手に好きという感情はなくて、ドキドキする感情と好きという感情を間違えていたということです。
とても似ている感情なので自分では気付きにくいものではあります。
好きな気持ちよりもドキドキする気持ちに恋をしていたのでそのドキドキの感情がなくなってしまうと完全に相手への気持ちが冷めてしまうのです。
好きという感情はどういうものなのだろうか
ではドキドキの感情というのは完全に好きという感情と違うのかというとそうではありません。
ドキドキが冷めても相手のことを好きな気持ちは変わらないという人ももちろんいます。
それはドキドキの感情以外にも相手を好きだという気持ちがあったからです。
それは、一緒にいて当たり前という感情に近いでしょう。
その好きという感情はすぐに生まれるものではなくて、時間をかけてゆっくりと育まれる感情でしょう。
相手を尊敬していて、お互いに思いやる心を持っているとその人そのものが好きになります。
「何をしてくれるから好き」
「お金を持っているから好き」
「かっこいいから好き」
という条件付きの好きという感情ではありません。
好きという感情は、
相手そのものをひっくるめて好きということなのです。
ドキドキや高ぶっている好きという感情は状況もひっくるめて好きということ
ドキドキという感情は相手のことが好きという気持ちも含めてですが、その場の状況も含めて好きだという気持ちであることが多いです。
よく不倫や浮気にハマる人がいますがそれはその典型的な例です。
不倫や浮気というのは、悪いことをしているというドキドキ感だったり人の物を取っているような感覚にドキドキしてしまいます。
その感情を好きと勘違いしてしまうのです。ですから駆け落ちをしてうまくいく人や不倫をしていて別れて新しい人と結婚してもなかなかうまくいかないのはそのためです。
その状況に盛り上がっているから相手のことが好きなので、その状況から抜け出してしまうと好きという感情が薄まってしまうのです。
相手に恋をしているのではなくて、その状況のドキドキに恋をしているのです。
他にも、「付き合うまでは好きだったけど付き合ってしまうと冷めてしまう」という人もいます。
そういう時も同じようにその状況に恋をしているだけなのです。
ドキドキする感情と恋愛感情の見分け方
ドキドキと恋愛感情は似ているのでそれを見分けることは難しいです。しかも恋愛をしているときは特にです。
「恋は盲目」と言われるように周りが全く見えなくなってしまうのです。
それだけ盛り上がりの感情は自分を自分でいられなくするのです。
ではどうやって見分ければ良いのかというと、
「相手のこと自体を好きで信頼をしていて一緒にいて心地よいと思うのかどうか」
というところですがそんなことはドキドキしていたら気付くことは出来ません。
そういった人を好きという感情はもっと自然なものだからです。
好きという気持ちは刺激的なものではありません。
「愛している」という言葉にすれば、それが刺激的だとは思わないでしょう。
刺激的というか相手への信頼に近い感情なのです。
それはドキドキがなくなったときに初めて気付くことが出来る感情と言えるでしょう。
ドキドキがなくなったときに自然と相手の人のことを信頼していて心地よい感情だとするならばその人のことを心から好きということなのです。
もしドキドキした盛り上がりの時期に気付くためには、一度自分を客観的にみて冷静に考えることが大切です。
本当の好きの見つけ方
本当の好きというのはドキドキ感がなくなった後でも相手のことを好きだと思えるような心地よい感情です。
その好きという感情を見つけることって案外難しいものです。
それはなぜかと言うと、
一緒にいて当たり前の存在であり、とても自然な感情なので普段なかなか気付くことは出来ません。
よくある話で言えば、
「失ってみて初めて気付く」ということでしょう。
その好きという気持ちはそれだけ当たり前なので失ってみて自分の心の中にぽっかり穴が空いてしまいます。その時に初めて気付くものなのです。
「自分の心の中にはあの人のことがこんなに詰まっていたなんて」という気持ちになるでしょう。
状況や環境は関係なく、
「ただ相手のことが好き」
「その人そのものが好き」
「その人の心が好き」
という気持ちです。何かがあるから好きという気持ちではありません。
ただ好きなのです。
それが本当の好きという気持ちと呼べるものではないでしょうか。
あとがき
ドキドキした感情は本当の好きではないということではありません。
そのドキドキした気持ちが好きだという感情という人も中にはいるでしょう。
人それぞれ感じ方も違いますし価値観が違います。
一つ言えることは好きという感情に「冷める」というものはありません。
相手に嫌われたり、別れを告げられたり、喧嘩になったり、相手が変わってしまうことで「ショックで悲しい」という感情になることはありますが、冷めるという感情ではありません。
怒ったりする感情ももともとは「悲しい」という感情から来ています。
悲しい気持ちになるから怒るのです。相手に分かって欲しくて怒るのです。
ですからもともとは同じ感情なのです。
冷めたということは、そもそも相手のことが好きなのではなく、もともとドキドキに恋をしていたということなのです。
盛り上がる恋愛を求めるのならそれも良いです。
自然な落ち着いた恋愛を求めているのならそれも良いです。
それは自分次第です。
しかし自分の中でどちらか分からずにいると後で、
「こんなはずじゃなかった」ということになってしまいます。
個人的な意見で言えば、
ドキドキ感は恋愛に向いていてとても刺激的で楽しい日々を送れるでしょう。
逆に落ち着いた恋愛は、結婚する相手として向いているでしょう。
色々と経験してみて前向きに探していけば自分の求めている人を見つけることが出来るでしょう。