言葉というのはとても曖昧なものです。
同じ言葉を使っていたとしても人によって捉え方も変わってきますし、意味合いもかなり変わってきます。
「常識」というものでも人によって常識が大きく異なるように、全ての言葉はみんな同じ意味で使っているかどうかは別の話です。
そもそも人それぞれ常識が異なりますので同じ意味ではなくなるでしょう。
常識の捉え方だって、
「常識=守らなければいけないもの」
と捉えている人もいますし、
「常識=ぶち壊すもの」
と考えている人もいるでしょう。
サラリーマンなら常識は守らなければいけませんし、起業家や発明家なら常識をぶち壊していくことが仕事のようなものです。
使い方も捉え方も全て変わってきます。
それくらい人によって言葉の捉え方は違いますし考え方も全て変わってくるのです。
言葉というのは案外かなり曖昧なものなのです。
自分のイメージしているものを相手もイメージしていると思うことは少し違うのかなと思います。
「椅子」という確定的な言葉のように見えますが、それでも同じ椅子をイメージしているかというとそんなことはありません。
白い椅子をイメージしている人もいれば、木の椅子をイメージしている人もいます。
椅子といってもソファーをイメージしている人も、パイプ椅子をイメージしている人もいるかもしれません。
それは人それぞれ今までの自分の人生と生き方によって決まってくるのです。
そうやって生き方によって自分の中の常識というのが確立されていくのです。
言葉の意味もそうやって生き方によって決まってくるのです。
ですから言葉をそのまま受け取るのではなく価値観のすり合わせというものは必要になってくるでしょう。
たくさんの言葉を重ねて、一つの価値観と言葉を理解すること。
それはとてもまどろっこしいことではありますが、人間と人間のコミュニケーションの観点から言うととても重要なことなのです。
それほど相手を理解するというのは大変なことなのです。
どんなに多くの言葉を交わしたところで本当に理解出来るかどうかは別の話です。
しかしそれでも言葉を交わすことで少しでも理解していくことは大切なことだと思います。
言葉というものは曖昧であり、人それぞれの思い込みによって意味合いが大きく変わっていくものです。
そのことを理解しておくと勘違いや思い込みというものが少しはなくなっていくでしょう。