現世によるカルマ(業)は存在するが、過去世から受け継いでいるカルマは存在しない。


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カルマ(業)という言葉は聞いたことがあるでしょうか。

カルマというのは、自分で行ったことは自分に返ってくるという法則のことです。

それは前世や過去世の行いも自分に返ってくるというものです。

では実際にカルマというものはあるのでしょうか。

今回は、カルマ(業)はあるのかということについて書いていきます。

目次

カルマは存在するのか

カルマは実際に存在するのでしょうか。

もし本当にカルマがあったとしたら怖いなと思う人は多いでしょう。

自分のやったことがそのまま返ってくるとしたら今まで悪いことをしてきたことが自分に返ってきてしまうということですから悪いことをしている人はちょっと怖いですよね。

カルマというのは実際に存在します。

やったことは自分に返ってきます。

しかしそれが全く同じ形で返ってくるかというとそれは分かりません。

人を騙した人は、人に騙されるかと言われると絶対にそうではありませんがその確率は高いです。

自分自身が人を騙そうと思っているのだとしたら、周りの人もそういう似た者同士が集まっているので、ちょっと油断したら騙されてしまうかもしれません。

それか、騙された人が仕返しに騙してくるかもしれません。

そうやって自分のやったことは自然と返ってくるのです。

それはすぐに返ってくるわけではありません。

いつくるかは分かりませんが、悪いことをしていたら自然と自分に返ってくるのです。

カルマとは引き寄せの法則そのもの

カルマというのは、他の言い方をすれば引き寄せの法則なのです。

それはどういうことかと言うと、自分が悪いことをしてばかりのだとしたら、周りにいる人も類は友を呼ぶので自然と同じような人が集まります。

人に暴力をしている人は周りにいる人も暴力を振るう人が多いでしょう。

そうなると自分も暴力を受ける可能性が高くなります。

そうやって自分が自然と引き寄せた結果、カルマとして自分に返ってくるのです。

カルマという言葉を使うとどうしてもスピリチュアルなイメージになってしまい不思議なことだと思ってしまいますが、実際はそうではなくて「類は友を呼ぶ」と同じように当たり前の法則なのです。

人間は過去世や前世のカルマを背負って生まれていたわけじゃない

過去世や前世のカルマを背負って人は生まれてきているのか。

結論から言えば、

過去世、前世からのカルマというものはありません。

過去世で起きたことと現世での繋がりはないのです。

もちろん生まれた環境が全然違ったり、生まれた瞬間から一見不幸だと思えてしまう人だっています。

そういう人は過去世で悪いことしたんじゃないの?

と考えがちですがそうではありません。

単純に現世で生まれてきた場所がそうだったというだけです。

どうしても人間は、理由や意味を求めてしまうものです。

そうじゃないと納得出来ないからです。

しかし実際現実というのはそういうものではありません。

「偶然」や「なんとなく」、「ただそういうものだった」

なんてことは多々あります。

この世は人間のために全てに理由をつけて物事が起きているわけではないのです。

起きている現象に人間が後から理由をつけているだけなのです。

人間は理由を求める生き物。現世の出来事は現世が決める

実際に自分とは関係なく過去の自分が行ったものが自分に降りかかってきたとしたらたまったものではないでしょう。

では実際にはどうなのかというと、今世で反映されているかいないかは自分で決められるということです。

人間は良いことでも悪いことでもこじつけをすることができます。

前に悪いことをしたから今が悪いことが起きているんだ。

前に良いことをしたから今良い流れがきているんだ。

そんな風になんでも理由を自分でつけることができます。

そうやっていろんなものに理由をつけているのが人間です。

実際全てがそうやって結果として現れるわけではありません。

良い行いをすれば良い結果として現れるわけではありません。

それなら良い行いをずっとし続けている人はみんな幸せになるはずです。

しかしそうではありません。

良い行いをしても恩をあだて返されることもありますし、努力してもその努力が叶わないことなんていくらでもあります。

ですから全てが良い悪いで片付けられるものではないのです。

前世での行いがいまの自分に反映されているかは別として、今の自分の生まれ持った性格や思考によって未来はある程度決まっていきます。

怒りっぽい人は喧嘩が多い人生を送るでしょうし、優しい人は騙されたり利用されて損をすることが多い人生を送りやすいでしょう。

そうやって生まれ持った性格が自分の人生をある程度決めていくのです。

それをカルマ(業)といえばそれはあるでしょう。

しかしそれが過去世からの業なのかと言われるとそんなことは分かりません。

生まれ持った運や最初からすごい人もいれば生まれつきついていない人もいます。

それは不平等だと思うでしょう。

その不平等な気持ちを埋めるために、過去世を原因にしていることがほとんどです。

過去世の影響は受けているかもしれません。

しかしそれが直接全てに反映されているかというとそうではありません。

今も未来も自分の力で変えていけるのです。

未来はまだ決められた訳ではありません。

過去世の影響を受けていたとしても、未来はいくらでも変えていけるのです。

人は何にでも理由をこじつけようとするが、全て自分が作り出しているもの。

実際に良いか悪いかの判断は自分でするものです。

過去世の影響かどうかは分かりませんが、生まれ持った人の差というのは存在します。

それを過去世のカルマのせいだと言えばそうかもしれません。

しかし、それは神のみぞ知る世界です。

私たちは与えられた自分の心と身体を持っていきていくしかないのです。

私は、生まれ持った人の差というのはありますがそれが過去世のものだとは思いません。

それは生まれ持った差というだけです。

単なる人の個性でしかありません。

その個性に理由を作っているのは自分の心なのです。

もちろん不平等だと思えるような不幸な人生を歩む人もいれば、とても幸せな人生を歩む人もいるでしょう。

それは個人の差であって個性です。

それが悪いことをしたからとか良いことをしたからというものではありません。

単なる人間の個性でしかないのです。

あとがき

悪いことが続いたり、現実の不平等さを目の当たりしてしまうと過去世で何かしたのではないかと思ってしまいますが、悪いことをしたから悪いことが起こるというものではありません。

まず、悪いとか良いとかは自分の判断でしかないのです。

一億円を手に入れて最高にハッピーな人生だと思っても、それによって金銭感覚が狂ってしまい、借金まみれになってしまってどん底の人生になってしまった。

ではそれはラッキーな人生なのでしょうか。

宝くじが当たってラッキーだったのでしょうか。

それは分かりません。

どちらかというと、不幸な人生と言えるでしょう。

ですから良いも悪いも自分の判断でしかないのです。

人に親切にしたからといって、その人が喜んでいるかというそうではありません。

ありがた迷惑という言葉があるように、やっている方は良い行いだったとしても、受け手からすれば迷惑なことだってあるのです。

それでは何が良い行いで何が悪い行いかなんて自分で勝手に思っているだけで、正しい正解なんてないのです。

ですから良いか悪いかというようなカルマは背負っている訳ではありません。

ですが、確実に生まれ持った個性というものは存在します。

それは過去世から受け継がれているかもしれません。

しかしそれは個性であって、これからの人生を作って行くのは自分自身です。

スタート地点が違うだけで、これからの道のりもゴールも自分で作っていくものなのです。

悪い行いをしてきたからこれからの人生は不幸にしかならないというものではありません。

これからの人生をしっかりと歩んでいけば良いのです。

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